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ひとがた流し

ひとがた流し (新潮文庫)ひとがた流し (新潮文庫)
(2009/04/25)
北村 薫

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朝日新聞に連載されたもの。

アナウンサーで独身の千波。
離婚して娘と暮らす牧子。
写真家と再婚し、娘と3人で暮らす美々。
幼馴染みの女友達3人。中年を迎えてのそれぞれの生き様とつながりを描く。



分量はけっこうあるんだけど、北村さんのやさしい文章と新聞小説という特性もあって、わりとさらさらと読めた。

幼馴染みで近所に住んでいて、そのまま年を取って大人になっても近所で友だちづきあい、という関係は、私の周りにはほとんど存在しないものなので、なんだか新鮮であった。私も母も小さい頃に何度か引越しをしているので、幼馴染みというものがいないので。お留守番頼んだり一緒にゴハン食べたり友だちの娘さんと一緒にでかけたり、なんて、近所では経験したことない。こんな関係もあるのかー、なんて思いながら読んだ。

年代的にもフィットはしないので、共感という意味でいえば少し遠く感じる小説ではあった。でも逆に親の気持ちも子の気持ちも両方に同じくらい距離おいて読めたのかもなあ。むしろ一番近く感じたのは、独身の千波。だからこそ最後はせつなくて悲しくて、あたたかかったなあ。自分がつらいとき、幼い頃からの自分を知っていてくれる人と話せる安堵。自分以外の誰かが、自分の存在を強く願ってくれるという幸せ。じんわりと伝わる思いに、少し心が柔らかくなる感じがした。

たしかNHKでドラマ化もされていたはず。1話だけ観た覚えがあって、その部分だけ千波の言葉が沢口靖子さんの声で聞こえてきちゃったなあ。(私は小説作品を読むときに声を与えないタイプなので、ちょっと失敗したなぁと思った。ドラマはドラマでいい感じだったと思うけど、文字だけの世界に映像・音声が入ってくると調子が狂う。)
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