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★エディドヤ

エディドヤ (HUG COMICS)エディドヤ (HUG COMICS)
(2009/04)
歩田川 和果

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★BLです

絵柄が好みそうだったので購入しました。ざっくりさらさら、な絵柄かと思ったら、思ってたより丁寧で繊細な感じのさらさら絵でした。

主人公・野瀬の住むアパートの隣りに越してきた篠田は、親の遺産で暮らすニート。彼は旧約聖書に出てくるバテシバの視点の絵ばかりを描いている。(バテシバ=英雄ダビデが唯一犯した姦淫の罪の相手。ダビデはバテシバの懐妊を知り、夫ウリヤを戦地へ仕向け殺し、バテシバを妻として迎え入れた)篠田に興味を持ち始めた野瀬の前に、彼の元恋人だという男性が現れる。彼・井上は、学生時代に篠田の恋人に横恋慕し、二人を破局させ、結果二人の想い人は姿を消したのだという。ややこしい三角関係をひきずり続ける二人を前に野瀬は翻弄される。



過去の想いにとらわれて身動きができない(しない?)篠田。
「バテシバはウリヤを愛していたのかな」「ウリヤをうしなって泣いたのかな」
篠田の問いは自分への問いだったのだろう。本来あるストーリーを歪めてまで、彼がその場所に座り続けたのは――自分の臆病さ愚かさと彼自身が向き合えずにいたからなんじゃないかな。
彼が立ち上がることを決意したのはたぶん野瀬が彼に立ち向かったからで、野瀬にその勇気を与えたのは井上なんだよね。この人のわかりにくい愛情表現が好きだなあ。
立ち上がった篠田はバテシバのように逞しく、でもバテシバではない自分自身の行く末と答えを見つけようとしたんじゃないかなあと(勝手に)思っています。
目に見えるハッピーエンドではないものの、すがすがしい読後感。

筋としてはわりとよくあるお話ですが、そこにバテシバというキーワードを組み込んだことで読み応えのある話になっているように思います。読みにくいと思う人もいるかもしれませんが、というか実際わかりにくくなってはいますが…私は好きです。(ていうか正直細かいことは気にしないで好きに解釈したらいいと思うよ、本筋にはなんの変わりもないし)(こういう性格だから私は歴女にはなれない)
読み返すたびに新たな発見がありそうです。しばらくの間ときどき読み返してみたいと思います。



あと読みきり2編が好きです。
すんごくわかりにくい優しさとか愛情が描かれてる。一度傷ついてでも忘れられなくて、というところから始まる感じは1冊全体を通して同じテーマなのかなー。



ていうか漫画も面白かったんだけど、なによりあとがきが面白かった。あとがきが面白い人好き。
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