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物語が生きる力を育てる

物語が生きる力を育てる物語が生きる力を育てる
(2008/01)
脇 明子

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今読んでる本。(仕事で)
おもしろいです。児童文学研究家の方の本。

お話というものがどこからきて、子どもたちにどんな影響を与えどんな力をはぐくむか、順を追ってていねいに説明されています。テレビやゲームなどのメディアと本(物語)はどう違うのか、筋だけを追う速読ではなぜいけないのか。とくに読書の質という問題について、読書活動をしている方々の口からは簡単に「質の低い本」に対して否定の言葉が聞かれますが、そのわりに、なぜだめなのか、なにがどうよくないのかということはほとんど言及されず、内輪だけで通じる感覚というか…その方々が今まで読んできたものと比べて低レベルだから、というきわめて主観的な説明しかなされることがなかったように思います(当然納得できなかった)。でもこの本では、質のいい物語とは何かや、粗の多い乱暴な楽しみだけを追うような物語を読み流すことの危険、について、一貫してていねいな説明がなされていたので、すごくすとんと納得しながら読み進めることができました。

物語はゆっくりていねいに味わうほうがおもしろい。
けれどそれは「ちゃんと書かれた物語」に限ってのことで、最近よく読まれているような物語は、ていねいに読もうとすればするほど、物語からはじき出されてしまうようにできているのだそうです。「疑問をそのままにしてとにかく読み進める」ことができないと、楽しめない。それはもちろん物語自体がちゃんと練られていないからで…でも、そう考えたら、もう最近は「ちゃんとした」物語なんてほとんどないんじゃないかなぁと感じてしまいました。もう、情報の多い中、読み流し聞き流すことが当たり前の世の中で、思考そのものがそういう状態になってしまっていて、そんな完成度の高い物語、私たちは書くことができないんじゃないかなあ?なんて……怖いなあ。(だからこそ練られた物語が今必要なんだろうけど)

全体を通して、最も大事なのは人間の実体験だという姿勢もよかったです。
本を読む「だけ」じゃ人は育たない。そうなのよー最近読書が重視されてきたのはいいんだけども、ただ読むだけじゃ人は絶対に成長しないのよ…私みたいに……。実体験の足りない読書の弊害ってやっぱりあるのよー。
いろいろと自分が悶々としてきた部分に言及されていて、うれしかったです。
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