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復讐プランナー

復讐プランナー (14歳の世渡り術)復讐プランナー (14歳の世渡り術)
(2008/06)
あさの あつこ

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たかられていた友達を助けたことがきっかけで、いじめの標的になった雄哉。普段は優等生の久利谷たちの手管は巧妙だから、信じてもらえなさそうで、教師にも打ち明けられない。助けた友達にも裏切られ、雄哉はしだいに孤独になっていく。そんなとき、唯一事情を知っている図書委員の山田先輩から「復讐ノート」を書くことを薦められる。冷静になれ。落ち着いて考えろ。ノートはその助けになる。言われるままに、雄哉はノートを使い始める。復讐プランを書き出すうちに、雄哉は自分の気持ちが少しずつ変わっていくことに気付く。



河出書房新社が新たに刊行している「14歳の処世術」シリーズ。理論社のよりみちパン!セと似てるかな。ヤングアダルト世代に向けた人生の指南書みたいなやつ。読みやすくて面白いものも多く、それでいて内容は深かったりで、私はわりと嫌いじゃないです。
あさのあつこさんの「いじめ」をテーマにしたこの本は、小説をリードとした、いじめに対応する際のマニュアルのようなものになっています。巻末には、復讐ノートカタログ、探偵テクニック、法律について、参考図書、なども。
小説として読んでしまうと尻切れトンボな印象ですが、本の趣旨を考えるとこんなものなのかなーというところ。



追い詰められて孤独になったときに有効な対処法として、「ノートを書く」ことが提案されたことが興味深かったです。感情を形にすることで、冷静になり、自分の状態や相手のことを客観的に見つめること、逃げられないと感じている現実に対して、非現実的でも前向きに対策を練ろうとすること。それは前向きに生きていくのに絶対に必要なことだと思う。そしてなにより「ぎりぎりまで無理すんなよ。余裕のあるうちに逃げ出せ」という、極意。ストーリーはいじめなんだけど、今の自分の職場での状態になぜか重なりました(あっ、別に私が職場いじめにあってるわけではないです!断じて!)。

かくいう私も、十代の頃はずっとノートつけてたなあ。。…復讐とかじゃなくて、なんでも呟き用のノートですけど。とにかく学校であった嫌なこととかいいこととか、自分の頭の中でウワーって巡っていることを文字にして書くんです。やっぱり最初のうちは「むかつく!」とか「うれしい!」とかしか書けないんだけど、そのうちに「なにが自分にとって嫌だったのか」「どうしてうれしかったのか」ってことを書くようになっていくんですよね。自分のことがしっかり見つめられるようになると、ようやく相手のことが見えてくる。大事なのは書くという行為ではなくて、自分を見つめて冷静になること。
あのノートがあったおかげで私は孤独じゃなかったんだろうな、と思うのです。ノートが私の相談相手だった。…まあ、あれがあったおかげでいっそう妄想が得意になり、現実になかなか目が向かなくなったという逆の要素もあるんですが…。



幸いにして雄哉は、山田先輩の教えを乞い、友達の章司とも和解して、3人でいじめに立ち向かうのですが、さあここから、というところで物語りは終了。読者にゆだねられます。
タイトルが『復讐プランナー』とあるように、いじめられて追い詰められている後輩に対して、復讐ノートなどの対策を伝授するという「裏の伝統」を仕事にしてみたいと考える山田先輩の言葉もあって、続きが欲しいな、シリーズ化しないかなぁと考えてしまうのは私だけではないはず。

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