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オセロー

2007.10.14/彩の国さいたま芸術劇場
シェイクスピア原作/蜷川幸雄演出/吉田鋼太郎、蒼井優、高橋洋、山口馬木也ほか出演

16世紀のヴェニス。ムーア人の将軍オセロー(吉田鋼太郎)は、若く美しい妻デズデモーナ(蒼井優)を娶った。数々の戦績と軍からの信頼を得ているオセローと、純粋で高潔なデズデモーナはまさに理想的な夫婦。しかし、オセローを恨んでいる部下イアゴー(高橋洋)は、巧みに言葉を操り、オセローの心に嫉妬の炎を灯らせる――。

* * *

オセローのあらすじも知らず観に行ってしまいましたが、役者さんたちの演技力に圧倒されひきつけられ、最後まで楽しめました。
嫉妬の愚かさ、悲しさがストレートに伝わってくる作品。
好人物で優しさにあふれたオセローが妻の不義という猜疑に苦しみながら、狂い、その人間性を失っていってしまう過程は見ていてとてもやりきれないものがありました。あんな嘘にひっかかって、馬鹿!と言いたいけれど、純粋だからこそひっかかってしまったんだろうし、それにイアゴーの言葉がまたものすごく狡猾で、信じざるを得ないようなやりかたなんだ…。
それに人ってああして猜疑や不信にとらわれてしまうと、なかなか冷静にはなれないもの。真実が真実として人の心に届かないことに関しては、本当に悲しいと思うけれど…。

イアゴーの高笑いを見ていて、ときどきデスノートの月を思い出しました。動機の違いこそあれ、身近な人を平気で欺いて、自分への信頼も逆手にとっては高笑いしていた月とイアゴーがなんだかかぶる。
イアゴーの気持ちについてはいろいろ考えたいところ。

それから、なんと言ってもデズデモーナ役の蒼井優ちゃん! とにかくきれいでした。細くてまっすぐで、立っているだけで空気が清浄になる。澄んだ声、立ち居振る舞い、高潔で純粋なデズデモーナそのもの。蜷川演出ってちょっと台詞回しにクセがあるので、ほかの舞台も観てみたいなあ。

山口馬木也さんや馬渕英俚可さんもよかった。
吉田さんはほんとうに逞しくて美しいオセローだった。おじさんでスキンヘッドで、一見美しいとかいうと違和感もあるんだけど、舞台上で堂々としている姿には惚れ惚れ。それでいて、苦悶している姿にときどき客席から笑いが漏れるくらい、恋に落ちた中年男の可愛さがにじみ出ていた…。

そういえば、前半で舞台前方に立ってた柱が一本倒れたんだけど、あれはアクシデントだったのかしら?一度照明が落ちたあと元に戻ってた(笑)

* * *

今回、事前にバタバタしていたのと、当日まで自分自身が行けるかわからない体調だったこともあって、結局一人での鑑賞となってしまいました。ひとつ空席を作ってしまったのが本当に悔やまれます。補助席いくつも出てたし、チケット取れなかった人もいただろうになあ。
申し訳ないことをしてしまった……後悔、反省しきり。
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