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RAIN(タイ映画)

「RAIN」(2007/1/27DVD鑑賞 106分)
2000年・タイ
原題:BANGKOK DANGEROUS
日本語字幕:金丸美南子
配給:クロックワークス
公式サイト:http://www.klockworx.com/rain/

◆スタッフ
監督・脚本・原案・編集:オキサイド・パン、ダニー・パン(双子の兄弟らしい)

◆キャスト
コン:パワリット・モングコンビシット/フォン:プリムシニー・ラタナソパァー/ジョー:ピセーク・インタラカンチット/オーム:パタラワリン・ティムクン  他


舞台はバンコク。
生まれつき耳の聞こえない殺し屋が、純粋な少女と出会った。
彼は人を愛したことも、愛されたこともない。彼が知っているのは、人を殺すことだけ。
けれど少女と出会い、また同居人であり師匠でもあったジョーが殺されたことで、彼は愛を知り、身近な人を失う悲しみを知る。復讐心と贖罪の思いとの間で彼は揺れ始め、やがてひとつの決断をする。

以前実家のほうのレンタル屋で、「レオンが好きな人にオススメ!」というPOPで紹介されていて気になっていたのです。引越して初めてレンタル屋に入ったらここでも「店員のオススメ」がついてたので今度こそ、と思って借りてみた。

レオンよりもっと暗くて重そう、と思って観たんだけどそんなことはなかったです。
観る前は、もっとこう…荒んだ殺し屋なのかと思っていたのですが…なんというか、少女よりもアンタのほうが純粋だよ!という感じで…そこがまた、よりいっそうせつなくもあるんですが…。
期待を知らないから諦めも知らない。彼は何も望まず何にも逆らわず、ただなるように殺し屋になった。
少女(少女っていうか娘だった。働いていたし同年代だし)に会ってからのアプローチがまた初々しくひたむきで幸せそうで、せつない。
たぶん悲しいラストなんだけど、それでも救われなさは感じなかった。
胸にはそういうふうにしか生きられなかった彼へのいたわりが満ちる。
セリフがほとんどないのに、感情が伝わってきて、見せ方&演じ方がうまいなあ…と思いました。手フェチな私としては、コンの手にはつい見惚れてしまいました…腕に字を書くところもよかったなあ。アジアの人の体型好き…。
構成はややブツ切れ感がある…もうちょっと見やすくできるような気も。


アジア映画を観ると、どうしても「これ日本の誰々に似てるなあ…」と考えてしまうのですが、今回もやっぱり気づいたらやってました。
コン(主人公)が誰かに似てる…とずっと思ってて、最後のほうで思い当たったのが、仮面ライダー剣で始さん役だった森本亮治さんだった…(笑)。役どころも似てるからそのせいもあるのかな。
ヒロインのフォンはぱっと見、原田夏希(朝の連ドラの「若葉」の子)なんだけど笑い方とかが蒼井優ちゃんにも似てる。かわいかった。
ジョーはアンジャッシュの渡部さん、オームは中森明菜……と、終わる頃には主要キャスト全員が日本人似で決定。


特典の予告編、タイ版と日本版があまりに違ってびっくりした。初めタイ版を観たら、恋愛要素がまったく入ってなくて「これでこの映画のよさが伝わると思うのか…!」と驚いたのですが、原題が「BANGKOK DANGEROUS」だというから、タイの人はアクションものとしてのほうが楽しめるのかもしれないな…。
予告編って公開する国でフィルムごと違うんですねー。知らなかった。(字幕だけ変えて、どこの国でも同じ映像を使ってるのかと思ってました)
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宇宙でいちばんあかるい屋根

宇宙でいちばんあかるい屋根 宇宙でいちばんあかるい屋根
野中 ともそ (2003/11)
ポプラ社

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つばめが「星ばあ」と出会ったのは、初夏の夜、週二回通っている書道教室のあるビルの屋上。
キックボードに乗り「空が飛べる」と豪語するそのおばあさんは、底意地が悪くて、下品で粗野な「ばあさんとしてきらわれる資質をすべてかねそなえて」いるような人だった。憎まれ口を叩きながらも星ばあとのかかわりは続き、二人は奇妙な友情(?)を育んでいく。
幼なじみの亨くんへの何年にもわたるかすかな恋心や、平和な家庭へのひそかな不満。「みっともない」男の人と駆け落ちしてしまった亨くんの姉いづみちゃんへの憧れ。友達に対するわずかな距離感と、そこにもある信頼感。本当の母親に対する思い。
14歳のつばめの中に渦まいていたたくさんの思いは、星ばあに出会って少しずつ変わり始める。
つばめの変化と同時に、つばめをとりまく環境にも次々に変化が起こる。
そして星ばあとの関係にも、変化がやってくる。つばめは星ばあと孫を会わせようと、孫のマコトくんが住んでいる家を探すのだが……。

* * *

「なんでもかんでも、ひとさまのせいにするんじゃないよ」

「あんたの知らないところで守られつづいてるもんもあるってことだ。知らないもんはないことだと決めるける、そんな狭い心を無知ってんだ」

「重しにとりこまれるな。一緒んなって沈み込んでもいいから、もう一度浮きあがれ」

星ばあの言葉は名言だらけ。物言いはきついのに言っている内容は力強くて、ぼんやりと打算的な日々を送っているつばめの心に影響を与えていく。
名言だらけ、なのにこの物語が全然嫌味な気配を見せないのは、それがちゃんと物語の中で必要な言葉だからで、それをつばめが星ばあとのやりとりを彼女なりに素直に受け止め、消化していくからだろう。つばめと星ばあのやりとりは、中学生同士でも家族でもなかなかできない、気のおけないものだ。

けれど、最初のうち星ばあがつばめに発破をかけるばかりだった関係は、後半逆転とも言える変化を見せる。
「いちばんだいじなもんだからこそ、近づけないってこともあんだよ」
星ばあが見せた星ばあ自身の弱さは、つばめが亨くんに対して抱いていた臆病さと似ていた。だからつばめは、星ばあがしてくれたように星ばあの背中を押した。不器用に、けれど力強く。

星ばあだけじゃない、亨くんの弱さ、いづみちゃんの弱さ、両親の弱さや強さもつばめは知る。
その姿から目をそらしたくもなりながら、それでも星ばあに背中を押され、つばめは皆と向き合っていく。それは同時に、理想や期待を抱いてばかりだった自分の弱さとも向き合うことだ。
自分だけの世界から、他人とかかわる世界への転換。
その転換が、軽妙にみずみずしく、ていねいに描かれていた。

* * *

軽妙さと重さ、強さと弱さのバランスがすごくよかった。話全体のバランスも。
文は詩的で美しく、私はとても好きでした。
本文のデザインも凝っているのに落ち着いていて、美しいです。
単行書を図書館で借りたので、早く文庫落ちしないかなぁ…と思ったらもうしているのですね。欲しい。けど、文庫は体裁変わっちゃってるのかなぁ?

12月読了本

【本】

『台所の一万年』(山口昌伴/農文協)
『初心者のための文学』(大塚英志/角川書店)
『ドキュメンタリーを作る』(山登義明/京都大学学術出版会)
『愛なら売るほど』(榎田尤利/ビブロスビーボーイノベルス)
『一瞬の風になれ<1> イチニツイテ』(佐藤多佳子/講談社)
『一瞬の風になれ<2> ヨウイ』(佐藤多佳子/講談社)

【漫画】

『ホタルノヒカリ<7>』(ひうらさとる/講談社KCKiss)
『ONE PIECE<43>』(尾田栄一郎/集英社ジャンプコミックス)
『アイシールド21<22>』(稲垣理一郎、村田雄介/集英社ジャンプコミックス)
『BLEACH<25>』(久保帯人/集英社ジャンプコミックス)
『青い花<2>』(志村貴子/太田出版)
『鉄コン筋クリート<1-3>』(松本大洋/小学館)

【映画】

鉄コン筋クリート
王の男

11月読了本など

【漫画】
『のだめカンタービレ<16>』(二ノ宮知子/講談社KCkiss)
『not simple』(オノ・ナツメ/小学館)
『鋼の錬金術師<15>』(荒川弘/スクウェア・エニックスガンガンコミックス)
『ホタルノヒカリ<1-6>』(ひうらさとる/講談社)
『レピッシュ!<1>』(ひうらさとる/講談社漫画文庫)
『月下美人<1-2>』(ひうらさとる/講談社漫画文庫)
『LOVELESS<7>』(高河ゆん/一迅社ゼロサムコミックス)
『リアル<6>』(井上雄彦/集英社)
『高校デビュー<7>』(河原和音/集英社マーガレットコミックス)
『大奥<2>』(よしながふみ/白泉社)

【小説など】
『風に舞いあがるビニールシート』(森絵都/文藝春秋)
『ゲド戦記 1 影との戦い』(ル=グウィン/岩波書店)
『クロリスの庭』(茂市久美子/ポプラ社)
『小説の読み書き』(佐藤正午/岩波書店)

10月読了本など

【漫画】
『コペルニクスの呼吸<1-2>』(中村明日美子/太田出版)
『あかずのふみきり』(かわかみじゅんこ/祥伝社)
『鶏肉倶楽部』(中村明日美子/太田出版)
『BLEACH<24>』(久保帯人/集英社ジャンプコミックス)
『拝み屋横丁顛末記<7>』(宮本福助/ゼロサムコミックス)
『窮鼠はチーズの夢を見る』(水城せとな/小学館)
『働きマン<3>』(安野モヨコ/講談社)
『溺れるナイフ<4>』(ジョージ朝倉/講談社)
『アイシールド21<18-20>』(稲垣理一郎・村田雄介/集英社ジャンプコミックス)
『多重人格探偵サイコ<11>』(田島昭宇・大塚英志/角川書店)

【文字】
『みんないってしまう』(山本文緒/角川文庫)再読。
『漱石と三人の読者』(石原千秋/講談社現代新書)
『No.6 #1』(あさのあつこ/講談社文庫)
『百鬼徒然袋―風』(京極夏彦/講談社ノベルス)
『競争やめたら学力世界一』(福田誠治/朝日選書)
『陰摩羅鬼の瑕』(京極夏彦/講談社ノベルス)
『トリツカレ男』(いしいしんじ/新潮文庫)
『スイートリトルライズ』(江國香織/幻冬舎文庫)
『天国はまだ遠く』(瀬尾まいこ/新潮文庫)

【映画】
「フラガール」

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