FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ゲド戦記

於:お台場シネマメディアージュ 14:25~
監督:宮崎吾朗、キャスト:岡田准一/菅原文太/手(シマ)葵ほか

ただひたすら、「残念だなぁ」ばかりが頭をよぎる映画でした。

あとひと練りすればもっとよくなるのに。
素材も音楽も声優さんも、絵も話もおもしろいのに。
あとほんのちょっと、観る人のことを考えてくれるだけで全然違うだろうに。
なにかが足りない。

そんなことを、観ている人に感じさせてしまう映画だったと思います。
どうしてこうも集中できないのか、始終考えていました。
端的に言えば、雑だったのではないか。そんなふうに思います。

歌はとてもよかったです。感動的な場面でした。
あとところどころの台詞はとても心に残っています。
光と影は共にあるべきだ、とかね。
心の中にある不安、自分の存在に対する不明確さ、父親への怖れ。
足元のおぼつかなさは、私だってよく知っている。
不安に食い殺されてしまいそうな気持ちだって、ないとは言わない。
だからこそ。アレンが悟りを開くところは、もっと丁寧に描いてほしかったなぁ。


ああ、しかし観ている最中は全然考えなかったけど、アレン=吾朗監督、なのか…。偉大な父を持ち自分の影に追われる子ども。
渦中にあらば、それはたしかに描き方も雑になるだろうなぁ…。
それに共感するには、私はもう落ち着きすぎてしまったのかもしれない。
スポンサーサイト

重力ピエロ

4101250235重力ピエロ
伊坂 幸太郎
新潮社 2006-06

by G-Tools

「春が二階から落ちてきた」

出だしの一文がとにかく見事な一冊です。歌うようになめらかに軽やかに文章が奏でられ、するするとひきこまれるように読み進められる。

文庫化に際し再読。
これ、たしか私が初めて読んだ伊坂作品です。
であったときが一番記憶に残る、の鉄則にたがわず、伊坂作品でもこれが一番好きかもしれないなあ。好きっていうか、すごく印象に残ってる。
重い、重い話なのに、どこか軽やかさを感じる。
「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」という言葉が、強く胸に残る。
記憶もおぼろとはいえ、過去に一度読んでいたから「ここはそういう意味だったのか!」と気付かなかったことに気付いたり、他の伊坂作品とのリンクに気付いたり。
なんとなく初読時と印象が違うのは、再読のせいなのかそれとも改稿のせいなのか。
前読んだときより、春が悲しくみえたなあ。
そうせずにはいられない。逃げることなんて、できない。

パイレーツ・オブ・カリビアン~デッドマンズ・チェスト

於:丸ノ内ピカデリー1(有楽町)16:20~
監督:ゴア・ヴァービンスキー、キャスト:ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイほか

公開初日に映画を観に行くなんて初めてかもしれない…。
パイレーツ・オブ・カリビアン~デッドマンズ・チェストを観てきましたー。

前作を観ていないと言ったら友達がびっくりして、前作の概要を教えてくれました。
いやー、ハリウッドとの合わなさに、いつからか洋画はミニシアター系以外ほとんど観なくなってしまって。というか映画をあまり観なくなってしまって。
全然知らなかったの。ディズニーだったんですね。
「またまたー!」「ホントですよ!『カリブの海賊』ですよ!」「あ、ほんとだ…そうなんだ…」というやりとりが事前にありました。
公開日にこれを観る人で、前作を観てない人なんてきっと私くらいだろうなあ…みんな気合いの入ったファンだろうなあ…と思いつつも、まあなんか楽しそうだからいいよね、という感じで鑑賞。
そして観てさらにびっくり。
がっつり続きモノでしたよ…! 3部作とは聞いていたけど、ここまで「続く!」なエンディングとは思ってなくて驚いた(笑)。

でも、前作知らなくても大丈夫でした。面白かったー!
さすがディズニー。動きとかキャラがコミカルかつわかりやすく描かれてて、ダイナミックで楽しめました。
これぞエンターテイメント!
下手に主張を入れずにストーリーと画面を見せることに徹底していて、キャラを見せる方法について考えさせられました。
エンドロール見ながらスタッフの多さに「さすが規模が違う…」と思いましたよ。

話の中でも、馬鹿馬鹿しいことを大人が必死になってやってる姿が可愛くてたまらない。敵も味方もどっか抜けてんのね。そういうとこから展開していくんだよね。

そしてジャック・スパロウ船長がー! あの嘘つきっぷりといい、どっからどこまで本気なのかわからない人を食った性格といい、子供みたいな言動といい…。ああ、どうなってしまうのか。
ウィルは善良もほどほどに!と心配したくなるほどの騙されっぷりだし、エリザベスはお嬢様のはずなのにすごい勇敢だし(今回一番活躍したんじゃないの…?)、ティア・ダルマは好みだし。ディビィ・ジョーンズとかその手下とかワンピにすごく似た人がいたなあァ。

しかし、観て気付いたんですけどね。
私、ジョニー・デップを観るの、はじめてでした…。
「好きそうなのに意外!」と言われ、いや実際すごく好きだと思うんだけど、そういえばシザーハンズもチャーリーも結局観ていないのですよ。
指輪も観てないからオーランド・ブルームも初めて観たですよ。

帰りに前作借りて観ようと思ったら、案の定全てレンタル中でした。残念。

* * *

…あ、思い出した。
洋画観るの何年ぶりとか言ったけど、ついこないだの3月に「ブロークバック・マウンテン」を観たんだったよ…。
しかも公開初日どころか舞台挨拶まで観に行った映画もあったよ…「阿修羅城の瞳」。
私ってトリ頭…。

しゃばけ

410146121Xしゃばけ
畠中 恵
新潮社 2004-03

by G-Tools

大江戸妖怪ミステリ?
面白かったです。
病弱な若だんなが案外芯がしっかりしているところとか、なにかと面倒を見てくれる手代の二人(実は妖怪)のベタ甘っぷりとか、お隣の和菓子屋の息子との関係とか、やりとりがいいなぁ。

江戸、妖怪、事件もの。この3点から小野不由美の『東京異聞』あたりも思い出しますが、あれほど怖ろしくはないです。推理っていうかね、物語の中で真相に近づいていく、っていうくらいなので読みやすかったです。
うーん、いっときはなんでもかんでもミステリの括りに入れてたけど、実際にはジャンル分けが難しい作品は多いですねえ。純文学だって事件が起こったらミステリみたいな雰囲気になるものね。ミステリの定義って何? 推理小説は謎ときがなくてはいけないのかしら?

出生の秘密のあたりで、昔の某ジャンプ漫画を思い出したよ…。

ハチミツとクローバー(9)

4088653521ハチミツとクローバー 9 (9)
羽海野 チカ
集英社 2006-07-14

by G-Tools


大号泣。
ちょっと、今までにはなかったんじゃないかという勢いで泣いてしまいました。
まったく予想もしなかった展開が待ち構えていました。
とても苦しい。
…ああ。生半可な気持ちで読み始めてしまった自分をちょっと恨めしく思うくらいです。

一番かわいそうだったのは、はぐ。
一番すごいなと思ったのは、あゆ。
なんで!?と思ったのは、森田さん。
竹本くん、がんばれ。がんばれ。

一番共感してしまったのは、カオル(と健夫さん)。
この二人のくだりにおいては、本当に涙が止まらないです。
光に向かって進みたいのに、光が見えない。
そうなれない自分に自分で失望しながら、隣に立つ才能あふれる人にひたすら憧れながら。


あーーーもう、次の巻が待てない。
けど立ち読みじゃあ確実に店頭で泣いてしまうから無理。

* * *

ヤングユー休刊、その後他誌に移って連載継続となるという過程が含まれているハチクロ9巻(うっ…オヤジギャグを飛ばしたくなる…)。これでハチクロは3誌を移動してきたことになるんですね…人気作なのに、いろいろあるんですねえ…。
でも逆に、3誌も渡り歩きつつそれでもここまで続いてきたのは、それだけこの作品が支持を得ていて、作品を継続させようと努力してくれる人がいたからなんだろうな。
これからも続いてゆきますように。

春期限定いちごタルト事件

4488451012春期限定いちごタルト事件
米澤 穂信
東京創元社 2004-12-18

by G-Tools

「賢すぎるから バカなふりをして 混ろうとしても 
 キミには似合わないぜ
 わかるだろマイフレンド 傷つけたりしないで
 お願いだマイフレンド 壊し続けてよ」
(the pillows「like a livesong(back to back」)
というフレーズを思わず思い出してしまった(笑)。

小市民にあこがれ小市民をめざす小鳩常悟朗と小佐内ゆき。
つつましく、目立たず高校生活を送ることが二人の望み。
けれど思うようには行かないのが人生。二人のまわりには数々の謎があり、二人はその知恵を絞るはめになるのだった。それでもかたくなに目立つことを避けようとする小鳩に、小学校時代の友人・健吾はしきりに「おまえらしくない」と言う。小鳩の本質を知る人間として、小市民を装おうとする小鳩の姿勢を問う。
そんなある日、甘いものに目がない小佐内さんの春期限定いちごタルトが自転車とともに盗まれた――。小市民なら泣き寝入りしてすぐに忘れる。けれど…

日常のちいさな謎を扱う学園ミステリ。読みやすくて、でも学校生活の中での身の処し方にすごく気をつかっていたことを思い出してちょっと痛い思いをしたりも…。とかくこの世は生きにくいよ。はあ。

健吾の性格がこの作品の中ですごくいい効果を出している。こういう子、たぶん面と向かったら苦手なんだけど客観的に見てると好き!

しかし食べ物のうらみは怖いね。

T.M.Revolution『1000000000000』-billion-【DVD】

B000EWBBXY10th Anniversary Complete Visual Collection of T.M.Revolution『1000000000000』-billion-
T.M.Revolution
ERJ 2006-06-21

by G-Tools

シングルのみを収録したベスト盤と対をなす、シングルのPVのみを収めたDVDです。
かといって侮るなかれ。
このPV集には彼の歩みが刻まれていた。怖ろしいほどはっきりと。

デビューから発表順に並べられただけの単純な構成。
ざっと通して観ていて、最初のほうはただただ懐かしい。好きで何度も観ていたから、しっかり覚えてる(笑)。
初期のTMRをあまり知らない人、最近ファンになった人は、「WILD RUSH」から「BLACK OR WHITE? version3」での変貌ぶりに驚くのではないだろうか。
私は驚いた。この頃も追い続けていたはずなのに、改めて観てたいそう驚いたよ。ライブ映像だからかもしれない。TMRを封印してTMR-e名義で3曲を発表した約一年間を挟んでいるせいで、髪が伸びていたりと、外見的な変化もあるからかもしれない。
けれど、なにより変わったのは表情だ。
それまで、コスチュームや肌の露出を武器に流し目や色気を振り撒いていた彼とは明らかに違っていた。PVから媚びがなくなっていた。
今、まとめて振り返って、はっきりと見える。こんなにも、PVにすら、彼の決意や変化は表れていたんだ。
――歌で勝負してやる。

それまでもずっとそうだったのだと思う。
ライブに行ったことのある人なら、その真剣さを知っていると思う。可愛いだけじゃない。あの小さな体に、はちきれんばかりの歌への情熱を抱え込んでいることを、誰もが感じているはず。

封印を宣言したとき、TMRはあきらかに絶頂期だった。
あの頃私は、彼は自分の「歌」を聴いてほしいから、アイドルやお笑いタレントのように扱われるのが嫌だから、「西川貴教」であるために、TMRを封印したのだと思っていた。だから応援しながらも、心のどこかで「こんなことしなくても、歌への思いは伝わってるのに…」と思っていたのも本当だ。
でもこれを観て知ったのは、もっと広い目で彼がTMRを考えていたということだ(いや、結果論かもしれないけれど)。続けていくために、あえて封印する。彼がずっとあの頃言っていたことの意味を、私は今更本当に理解したような気がする。
たくさんの人に聴いてもらうために提示し続けてきたスタイル。それをあえてあのとき封印しなかったら、なんというか、きっと、TMRとして続けていくことは無理だったんじゃないだろうか。潰されたり、飽きられたり、変化に弱くなったりしていたんじゃないだろうか…。
彼が彼でい続けるために、TMRとしてさらに進化し続けていくために、あの封印は本当に必要なものだったんだな、あれがあるからこの人は今も歌い続けていられるんだろうな、そしてきっとこれからも格闘し変化し続けていくのだろうな…などと思いながら「BLACK OR WHITE?」以降のPVを見てたら、なんだか泣けてきてしまった。気分はオカン(笑)。

封印解除後、だんだんと、歌う表情や歌声が柔らかくなってきていると思うのです。10年かけて、彼は本当に自分の歌う場所を、歌い方を、歌う意味を、手に入れてきたのだなぁと感じる。

ただのPV集が、続けること、変化することの意味を提示する…こんなにも感動できるとは、正直観る前は予想もしていませんでした。
ファンゆえ思いいれも強いけれども…いやほんと、一般的に観ても、いいPV集だと思いますよ。一個一個の作品としても面白いし、お値段もわりとお手ごろだし。
今まで買わずにいたライブDVDとかも欲しくなってきたー。

Template Designed by DW99

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。