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3月読了本とか

3月に読んだ本とか。

【小説】
『その日のまえに』(重松清/文芸春秋)
泣かされた…。死、をテーマにしているせいもあるんだけど、残酷さとか優しさとかどうにもならなさがわりと淡々と描かれていて、距離を置いて読んでいたのにうぐっときた。

『王国 その3』(よしもとばなな/新潮社)

【漫画】
あわあ。一冊も読まなかったみたいです。ありえん。

【舞台】
「約束」(月影十番勝負)
面白かった! けど、コンディションが悪くてあまり集中して観れなくて残念…。高田聖子さんも千葉雅子さんも好き。

【映画】
「約三十の嘘」(DVD)
「ブロークバックマウンテン」

【ライブ】
バンプオブチキン run rabbit run 代々木体育館(二日目)
めろめろ。

* * *

なにかとバタバタしてた時期でした……。
人に借りた本もあるので、4月はもう少しちゃんと読むよ。
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王国 その3

『王国 その3 ひみつの花園』
よしもとばなな 新潮社 2005-11

* * *

図書館で予約した本が、ようやく届きました。
仕事で読んだ本以外では、約二ヶ月ぶりの読了本になります。
ブランクが……。

* * *

おお、そう来たか…という展開になりました。
でも前の2巻に比べたら、雫石がとても人間くさくなっていて、私は好き。
真一郎くんの亡くなった友人、高橋くんの家の庭を見に行ったことがきっかけで、二人の関係は変化していく。「嫉妬」というキーワードを通して、仕事のパートナーである楓と、彼氏である真一郎くんに対する思いの違いに気付いた雫石。

離れたからこそ見えることは意外と多い。
離れてはじめて、それまで自分がいろいろなものにとらわれていたことを知ることができる。
目の前が真っ暗になって、手探りでも前に進めなくて立ち上がることもできなくても、それでも進んでいくのだと気付く瞬間がたしかにあると思う。
(そしてたぶんよしもとばななは、そういう瞬間をひたすら書き続けているんだと思う)

そして今回、楓の恋人である片岡さんの魅力が倍増して見えた。
暗闇でこそ映える光というか…こういう人が、この場所にいるからこそ感じるエネルギーというか…。
そういう、なんだ、生きる力を持った人の力というか。
楓も雫石も(真一郎くんも)どこか浮世離れしているから、片岡さんの存在はとても明るく思える。この人も苦労人そうなんだけど(笑)。

「このぞっとするほど不健全な設定の中に、光る珠のような健全な考え方が待っている、そういうことがよくあって、むしろそういうことのほうが多いということを見聞きしてはきたけれども、自分がその中に入って行くというのには驚いていた。」

…ああ、でもわかんないなー。
私は家族にだって恋人ができたら嫉妬というか物寂しさを覚えてしまうと思うから、雫石のこの落ち着いた愛情がまったく理解できない。
3人でいることがどんなに居心地よくたって、やっぱりどこかでそれが恋愛になる瞬間をいつだって想像してしまうような気がするよ。

* * *

おばあちゃんとの暮らしにはもう戻れないということを、だんだん本当に心で理解し始めている雫石。彼女はどんなふうにここでの「居場所」をつくっていくんだろう。
続き、結構先になるのかなぁ。のんびり待ちます。

約三十の嘘

B00081U4IY約三十の嘘 特別版
椎名桔平 土田英生 大谷健太郎
角川エンタテインメント 2005-06-10

オフィシャルサイト→http://www.30uso.com/
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レンタルDVDにて鑑賞。

過去、一緒にチームを組んで仕事をしていた詐欺師仲間が三年ぶりに集まった。トワイライトエクスプレス(豪華寝台特急)に乗り込み、北海道を目指す。

椎名桔平演じる、落ちぶれた元チーフ・志方(喉飴中毒。生きた屍)。
妻夫木聡演じる、宝田(中谷美紀)に思いをよせる佐々木(元アル中)。
田辺誠一演じる、頼りなくて話しベタな新リーダー・久津内。
八嶋智人演じる、口の立つ新入り詐欺師・横山。
クールな女詐欺師・宝田(中谷美紀)とグラマーで手品が得意の今井(伴杏里)をめぐって、彼らの思いは錯綜する。
しかし、道中。大金を入れていたスーツケースが消えた…。

淡々としたつくりなのに、とてもセンスがよくて素敵でした。
まーちょっと、甘いんでないの? という部分がなくもないけど、そのゆるさも込みで雰囲気のいい映画だと思います。
ミステリというよりも、人間模様を描いた映画。
騙すことを生業としている彼らの、お人よしで夢みがちな性格が面白い。
ときどきせつなく、ときどき不穏に、しかしどこか可愛らしく。
全員が過去に縛られていて、どうにか失ったものを取り戻そうとしている。

男連中が皆かわいい! 
もーねー、志方もさることながら、佐々木! 
久しぶりに妻夫木くんにときめきましたよ。

シンクロナイズド・ロッカーズ

B0002IE2HCシンクロナイズド・ロッカーズ
オムニバス ストレイテナー Sawao Yamanaka
キングレコード 2004-09-16

by G-Tools

ピロウズのトリビュートアルバム。

もともと、ピロウズは1~2枚聴いたことがあるくらい。
それでも好きと言えるくらいには聴いていたつもりだったんだけど。
ちょっと反省。聴き込み具合が全然足りなかったなー…。
今聴いて「こんな曲だったんだ!」って驚いてみたりしたよ…。

このトリビュートは豪華です。
参加アーティストは、ストレイテナー、エルレ、佐藤竹善さんに、GOING UNDER GROUND、バンプ、ミスチルやGLAYのJIROなどなど。

聴きたいと思った理由は言わずもがな(?)
バンプの「ハイブリッドレインボウ」なのですが。
私は実は原曲を知らない。知らないのでトリビュートとしてカバーとしてどうかなんてわからないんだけれど、この曲はこれだけで、じわじわ、じわじわ来た。夜中に聴いてて鳥肌たっちゃった。
自分が今バンプにはまっているということをさしひいても。
むしろさしひきたいくらいです。
「バンプ? 誰それ?」くらいの認識だったとしても、きっとこの一曲には鳥肌がたったに違いない。

あーなんか恥ずかしいこと書いてる…自覚はあるけど、でもホントに…。

三浦しをんVSよしながふみ(「小説ウィングス」2006冬号)

雑誌「小説ウィングス」によしながふみと三浦しをんの対談が載ってるよ、と教えてもらったのでいそいそと買ってきました。
注目の創作者二人がボーイズラブやら少女漫画について思うさま談義している。

* * *

よしながさん曰く
「JUNE系の背徳的なものに対するあこがれとは違う、男の人同士の対等な関係を描きたかったのがボーイズラブ」
なるほどー。と思いました。
いや、この表現だけだとわかりにくいんだけど、「相棒」「バディ」な関係性を描きたかったのがボーイズラブ、ってことらしいです。

そしてまた集英社の漫画はフォーマットがしっかりしていて(それはたぶん「王道」を踏まえている、ということだと思う。私にとってはそれがものたりないことも多々あるのだけど)、その枠にはまれなかった人が白泉社で漫画を描いているのだ、というようなことを言っていて、それには激しく同意した。微妙マイナー色よね、白泉社は。多様だし、そのぶん可能性がある気もするよ。

* * *

んで、最近はボーイズラブもフォーマットができあがりかけていて、それに対してもっと自由に描かせてあげたほうがいいんじゃないか、と言っていたのがすごく印象的だった。

そう! そうなんだよ!
「こういうのがウケる」というものは、面白くないんですよ。
可愛い受け、かっこいい攻め、相思相愛のハッピーエンド。
そんなものならボーイズラブに求めなくたって、巷にいくらだって名作がごろごろしてるんですよ。
私はよく「少女漫画でも出来ることなら男同士にする必要ないじゃん!」と腹を立てることが多いのですが、それもこういうフォーマットが確立されてきたことに由来しているのだ、ということに気付きましたよ。いやーほんとに…。

たくさんの人が王道を描いたって、結局は本当に実力のある人のほんのわずかな作品しか本当には面白くないんですよ。
皆、そこんとこわかってる?
ハッピーエンドなら、可愛い受けなら、適度に萌えがあればなんでもいいの?
私は全然よくない。まったくおもしろくないし、心に残らないし、そもそも萌えられない。
まあね、私がそもそも「フォーマットの枠にはまれない人」の作品が好きだということはありますけど、それが市場のニーズだと言われたら逆らえませんけど、フォーマットにはまれない人には、そういう魅力があるんですよ。
もちろん描きたくて売れ線の面白い話を量産する才能をもっている人もいるよ。でもそれはやはり少数の人だと思う。

「売れるから」って、そういうものを描きたくもない人、描けない人に、無理矢理求めたってなんの意味もない。
編集さんは、王道や売り上げを求めるんじゃなくて、なんというか、作家さんをもっと見てあげてほしい。そういう志を持った編集さんにもっと活躍してほしい。「その人にしか描けないもの」を描かせて、そういうものを求めている人のところに届けるのが、編集者のしごとだと私は思っているので。
「描きたいもの」の魅力が、誰にも届かなくなる。誰も受けとめなくなる。それは本当に怖いことだと思うから。

まあ、マイナーバンザイ!とか言っても、やっぱりボーイズラブそのものが少数派だった時代はもう終わったんですけどね。
でもマイナーあってこその王道、王道あってこそのマイナーですから…。
もう少しマイナー路線に支持を…。

* * *

あーしかし三浦さんもよしながさんも好きだ。
フォーマットから外れた作品を愛するこの二人の作品が、今各方面で評価されているってことは、なんだか示唆的だと思います。

それに、創作物についてここまで客観的に言葉にして語れる創作者って、実はあまりいないんじゃないかなあ。

* * *

なんか非常に感情的かつ自分の思いこみが強く出てしまって、ある意味痛々しいことになりました…すみません。半分は自分の言い分だよこの記事…。
いや、こんなマイナーがどうのといったことばかりではなくてですね、ジェンダーとかにも少し触れていたり、お二方の生い立ちがわかったりもしますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

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